パソコン作業で困った時は「ひろじょう」

　「業務システムを変更するので、旧システムの既存データを新システムで使えるようにして欲しい」という依頼がありました。

　既存データの仕様書は、「この列には日付」「この列にはデータ」という非常にシンプルなもので、細かい保存型式等の説明はありませんでした。

　実際に中身を見てみると
・テキストデータとバイナリデータが混在している
・数値のバイナリ記録方法が、ちょっと変わっている
という状況で、非常に面食らいました。
　サンプルデータを自由に作成させて頂きましたので無事に対応できましたが、さもないと手も足も出なかったでしょう。

　GISでは、下図の様な「複数の折線を、1本にまとめる」という作業を結構頻繁に行います。特に、等高線（各折線に高さ情報が入っている）関係でこの種の作業が多いですね。



　ところが、これが意外と面倒だったりするのです。人間の目であれば、「4色の各折線は、1本にまとまる」とすぐにわかりますが、GISはどうもこの作業が苦手ですね。

　GISの一般的な機能を使って「くっついているものは、つなげよ」と指示しても、なかなか上手くはいきません。
　その理由は様々ですが、
・ある折線の終点が、必ずしも別の折線の始点ではない（座標の並び順が反対だったりする）
・人の目には同じ点に見えるが、実が座標の数値が微妙に違う（例：青線）
という場合が多い様です。

　仕方がないので、いちいち「この折線とこの折線を選んで、合体」「隙間が空いているところは直線を書き足して、選択して合体」等と作業したりするのですが、100本を超えると正直うんざりしてきます。

　この作業専用のツールを開発した結果、



　　↓



という作業（例：14本の折線を4本にまとめる）が楽になりました。

　「娘の結婚式VHSをキャプチャした動画ファイルを使ってDVDを作成したいのだが、どうにもならない」という相談が寄せられました。

　手持ちのありとあらゆるソフトウェアを使って変換を試みましたが、確かに「読み込めない」「途中でソフトウェアが落ちる」「変換後の動画が再生できない」等の症状が出ます。
　コーデック自体は一般的な物でしたが、動画中に入っているノイズが何かの悪さをしているのでしょう。

　VHSからの再キャプチャをお勧めしましたが、「テープが切れて再生できない」という事で、断念。

　幸いなことに、Media Playerで再生する事だけはできましたので、これを活用して急場をしのぎました。

　イラストレータで単純にオブジェクトを作成した直後では、この様な状態になっています。



　この状態から、「各オブジェクトに通し番号を付けて欲しい」という依頼がありました。
　「数が多い（実際には100個以上あった）ので手作業だと大変だし、何より途中で間違えてしまうだろう」との事です。

　「そんな事ができるのだろうか」と非常に不安でしたが、何とか下図の様に対応する事ができました。



　その後の研究で、「このレイヤ」「このサブレイヤ」「このグループ」「このオブジェクト」について、自由に名前を付ける事が可能となりました。

　「テキストファイル」とは、「メモ帳」で作成される「一切の装飾がない文書ファイル」の事です。

　最初の話では、
・100行程度のテキストファイルがある
・ある文字列1は、この文字列2に置き換える
・この文字列3がある行は、削除する
・この文字列4がある行は、行番号と行内容を別ファイルに書き出す
という処理の依頼がありました。
　「手作業でも、15分もあれば終わるはずですが」と説明すると、「ぜひ、何とか」と。

　実際に資料を頂くと、確かにテキストファイルは約100行でしたが、ファイルは全部で約4万個ありました。更に、今後も増え続ける予定だそうです。
　文字列1、2、3、4は固定ではなく、各処理対象ファイルの中身を受けて、その都度決定されるとの事。

　確かにファイル数は多いですが、「それぞれのファイル単位での処理」であったため、比較的簡単に対応できました。

　約5000行のテキストファイルについて、
・4行を1組にする（上下に空白行を入れる）
・1行目はゴシックでセンタリング
・2行目は右寄せ
・3行目は左寄せ
・4行目はアルファベット部分を赤文字にする
という処理を依頼されました。

　完全な定型処理でしたので、簡単に対応できました。

　依頼内容の概要は、
・全部で12万個のデータがある
・順繰りに100個のデータを使って次々にグラフを更新し、それぞれのグラフを画像で保存して欲しい
・グラフの体裁は、今後変更になる可能性がある
というものでした。

　手作業だと、「データ貼り付け～画像として保存」という操作を1200回も繰り返さなければなりません。
　仮に1回で1分として、ぶっ通しで20時間かかります。
　更に、「ここの見た目を、この様に・・・」の度に、初めからやり直しになってしまいます。

　画像で保存する手法の開発に少し手間取りましたが、無事に完了しました。

　初めてパソコン（マイコン）に触れたのは、中学生の時。
　仕事でパソコンを使い出したのは、20歳の時。
　それから20年以上が経ち、手足の様にパソコンを使う事が仕事となりました。

　徒然なるままに、いろいろな作業内容を紹介していきます。

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